- 三つが揃う - |
ピースが椅子に赤のビーンズを近づけてみたが何も起こらないのでとりあえずラッシュ王のいる小屋へ向かうことにした。
「よし、急ごう!」
オモテを先頭に、宮殿の敷地内から出ようとすると今度はアニーがいた。
「アニー、邪魔しないでくれ!」
「あら、私が用のあるのはその椅子と赤のビーンズよ。青のビーンズと黄金のイグサが出てこないのね、どうしてか教えましょうか?」
「君と話してる時間はないんだ、ピース行くよ!」
オモテが急いで行こうとした時に、アニーが前に立ちはだかった。
「渡しなさい、私のことを舐めないでね!」
アニーの青い目が光り、その光が大きくなり辺りが青に包まれた。するとオモテとピースの身体が急に力が抜けてきた。ピースは必死に先へ急ごうと、宮殿の敷地内から出たその時、ピースの持っていた赤いビーンズ光りはじめた。続いて青のビーンズと黄金のイグサも光ながら椅子から飛び出して来た。
「と、とびだしてきた…よ!」
ピースは、身体に力を入れられないが興奮気味に言った。
「ピース、その三つを離すなよ!」
ジュウが叫んだ。ピースは青い光を出しているアニーに椅子を投げ付けた。
「欲しがっていた椅子をあげるよ。」
椅子をぶつけられたアニーはよろめいたが、向きを変えてピースを追い掛けた。自由になったオモテとジュウも後に続いた。
「アニー諦めろ、行かせるか!」
ジュウが飛び掛かった。
「オモテ、ピースを連れて先に行くんだ。アニーは任せろ!」
オモテが振り向き言った。
「わかったよ、先を急ぐ。ジュウ頼んだよ。」
ピースも振り返り言った。
「ジュウ有難う。」
二人はラッシュ王のいる小屋へ走り始めた。
「あなたどきなさい、追いかけないと…私はこの国を支配するのよ!」
アニーは怒鳴りながら暴れた。
「あれを手にしても国を支配することなんかできないんだぞ!」
ジュウは怒鳴った。するとジュウの顔にアニーのするどい爪が傷をつけた。
「私を舐めないでって言ったでしょ。」
ジュウが油断したすきにアニーが行こうとしたが、目の前にはソラが現れた。
「なによ今度はあんたなの?」
ソラは、アニーの急所を殴り気絶をさせた。
「ジュウ大丈夫か。」
「これくらい何ともないよ。」
「ダメだ、ちゃんと傷口を洗っておけ。ところで無事に青のビーンズと黄金のイグサを取り出すことができたのか?」
「ああ、取り出して二人は先を急いでいる。それより、ピョン王とジャックはどうなったんだ。」
「なーに、ちゃんと抑えてある。」
ソラはにこりと笑った。ジュウは綱に繋がれた、ピョンとジャック、アニーの姿目にし安心した。
オモテとピースは、走り続けていた。
「オモテ君まだ着かないの?」
「もう着くはずだけど…」
オモテが急に立ち止まった。
「待って、見張りが増えている。ピースが不安そうに言った。」
「どうするのオモテ君。」
「来た時みたいに裏から行ってみよう。静かに裏へ回った。しかし裏にも見張りがいた。」
「どうすればいいだろう。」
「オモテ君、先に伝説達成をしたらどうかな?ソラもそんなこと言っていたじゃないか。」
「そうか、先にこの三つを古い塔へ持っていこう。小屋の先に古い塔があると言ってたよね。」
オモテとピースは静かに小屋を離れた。
「どれくらい先にあるんだろう。しかも方向があっているかもわからないよ。」
するとカサカサと木が揺れた。
「しまった、見つかったのか。」
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